年間400冊以上の本を読む読書マニア小学生のおすすめ児童書の記録

年間400冊の本を読む読書マニアな息子【小学生】が読んだ本を、息子と父親がその都度評価します!

#25 わたしの研究 ありに知恵はあるか?

#25 わたしの研究 ありに知恵はあるか?

わたしの研究 アリに知恵はあるか? (わたしのノンフィクション)

わたしの研究 アリに知恵はあるか? (わたしのノンフィクション)

 

・オススメ度 ★★★★☆
・おもしろ度 ★★★☆☆
・ワクワク度 ★★★☆☆
・感動的要素 ★☆☆☆☆
・勉強的要素 ★★★★★
・読みやすさ ★★★★☆
・漢字の量 ★★★★☆(ふり仮名:有り) 

(息子)

 著者が一本のサルスベリという植物を家の庭に植えたことから始まります。サルスベリの幹にカイガラムシがついた後、根元にアリの巣ができていたことに気づいた。そのアリを調べたところ、トビイロシワアリという体長に2〜3mmていどのアリであることがわかりました。カイガラムシは、蜜を出しトビイロシバアリに与える一方、外敵から守ったり飼われていることにきずきました。これを共生関係といい、この関係を切ってみたらどうなるか、いろいろな実験をしてみました。そこで、まず、アリとカイガラムシの接触を断ち切るために、ゴキブリ取り用の糊を、サルスベリの枝に塗ってみました。しかし、塗った糊はすぐに、アリに運ばれた砂で覆われてしまい、通れるようになってしまいました。そこで、これはアリの知恵かと考え、いろいろな実験を試みました。結論としては、カラスやチンパンジーのような知恵が、アリにあるとは言えないということでした。

(父)

ファーブやシートンも面白いが、より実際の実験の思考プロセルがわかりやすく書かれており、非常に面白く読めたと思う。将来科学者になりたいという子供にはオススメの本である。著者は大学の教授ということもあり、深い知識と考えがすごく良く描かれており、他のシリーズも必読である。